2014: Yasukuni für den Frieden? - Lee

8.-9. August 2014, Tokyo

"Ist ein 'Gottesdienst' im Yasukuni-Schrein für den 'Schutz des Friedens' notwendig?"
Eine Veranstaltung der Bürgerinitiative "Lightening peace candles to the darkness of Yasukuni"

李錫兌(イ・ソクテ、靖国反対共同行動韓国委員会共同代表・弁護士)

2006 年 8 月、東京の明治公園で、「平和の灯を!ヤスクニの闇へ」というメッセージをあげ始め た市民行動が、もう 9 年目をむかえることになりました。その間、毎年この時期に行われてきたこの 行事に、韓国、日本、台湾など、いろんなところから少なくない市民が参加してきました。彼らは平 和を希求し、戦争に反対して、軍事的な葛藤過程で命を失うなど、被害をこうむった、すべての 人々のための追悼と哀悼の一念で、靖国神社に象徴される日本の再武装と軍国主義化に反対し てきました。

さらに、この行事ではキャンドル行動のため街へ出るに先立ち、様々な市民団体がその間行われ てきた平和を願う活動の報告、または、それと関連した内容の討論会を開き、市民行動を励み、支 援してきました。今年のシンポジウムでは、ヤスクニ合祀取り消し訴訟を進めてきた内田雅敏弁護 士や戦没者顕彰問題について研究してこられた山田昭次先生の発表のほかに、特にドイツのパ ウル・シュナイス牧師と沖縄国際大学のダグラス・ラミス先生が、「ドイツ・アメリカから見るヤスクニ」 という趣旨の発表をなされることで、今回の行事の意味をより深くさせています。

この方々の発表を通じて、ヤスクニの問題点についての、私たちの認識と行動の意志が、一層 高揚されることを期待します。なおまた、これらの方々の参加について、心より歓迎と感謝の挨拶 を申し上げます。

今年のキャンドル行動は、過去のいつよりも一層平和の重要性とその意味を教えてくれていま す。安倍政権は、去る 7 月 1 日、内閣の決議を通じて、「集団的自衛権」の行事を承認しました。 これは、従来の「戦争を放棄し、交戦権を認めない」とした、日本国憲法 9 条の解釈上、許されな かったことを日本政府が公式的に崩したものです。

日本政府が集団的自衛権を行使するということは、簡単に言えば、日本と密接な関係があった り、同盟国関係にある他国が行う戦争に、日本が自衛隊を動員し、参戦することができるように なったという意味です。したがって、いままで「平和憲法」と呼ばれ、日本の軍事大国化を阻止する に当たってテコの役割を果たしてきた憲法 9 条は、もう寿命を終えたことではないかという気がしま す。

すなわち、今後日本は憲法 9 条をそのまま置きながらも、内閣や国会で関連法令を制定し、いくら でも戦争や軍事的葛藤に、制約なしで参加することができるようになりました。いろんな国々の複 雑な利害関係がからまり、軍事的紛争の性格がますます国際化していきつつある今日、日本の内 閣の決議で集団的自衛権の容認が公式化されることによって、遠くない将来に日本が戦争に準 ずる国際的紛争へと進む可能性がますます大きくなっています。

これはアメリカ、中国、ロシアとの間に新冷戦といって、政治、経済、軍事的葛藤が激しくなって いきつつあり、また、南北分断によって軍事的緊張が消えていない朝鮮半島など、東アジアの不 安定な状況を考えてみる際、実に憂慮される事態の変化だと思われます。

このような状況であるだけに、私たちはヤスクニの闇が、さらに深くなる可能性があることを体感せざるを得ません。靖国神社へ向かう日本政府や国会の参拝客の頻繁になった足音が、もっと大き く聞こえるようです。しかし、ヤスクニの闇が深くなれば深くなるほど、私たちはもっと平和のキャン ドルを高くあげなければなりません。周辺が暗いほど、キャンドルはより明るく光るように、私たちは 国家権力の真の主人である市民のひとりとして、戦争に反対する行進を止めてはいけません。

その間、夕方のキャンドル・デモには、いつも騒がしい招かざる客がありました。彼らは行事が 始まる前から行事の場所の周囲に集まってきて、騒ぎ立ててキャンドル行動が始まると、再び両側 の行進の周辺であらゆる大声を上げました。平和のなかで両手にキャンドル持ち、「ヤスクニ反 対!」を連呼しながら行進する市民に対する彼らの威勢は、外見上には警察の制止がなければ十 分に威嚇的です。

集団的自衛権に関する憲法的制約が解除された今日、彼らはまた、間違いなく現れ、一層大きい 声で叫び、キャンドル・デモに支障をきたすも知れません。しかし、私たちは恐れません。彼らもま た、ヤスクニの闇の一部です。私たちのキャンドルがヤスクニの闇を明かすように、市民は平和な キャンドル・デモを通して、彼らの荒い胸に、平和というのは何かを刻んであげるでしょう。

最後に、今回の行事の準備のため、多くの苦労をなされて下さった、日本の市民社会の関係

者のみなさまに深く感謝を申し上げます。






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